用語集(た~ん)

耐環境性
制御機器を動作させる周囲の状況(環境)には種々の場合が想定され、それぞれの環境に応じて機器があり、環境性能が決められます。
耐衝撃
衝撃に対してどの程度耐えられるかを表すもの。
耐振動
振動に対してどの程度耐えられるかを表すもの。

振動による特性の変化や破損について規制した「耐久振動」と使用状態での振動による誤動作を規制する「誤動作振動」とに分かれます。

耐電圧
高電圧にどの程度耐えられるかを表す電圧。漏洩による人身事故防止に関連する性能として重要です。弊社の操作機器などは通常AC2000~2500V/1分間を充電部・非充電部間に加えたとき絶縁破壊が起こらないことを確認しています。
ダイナミック点灯
LEDなどの点灯において人の目にちらつきを感じさせない範囲で時分割点灯させる方法。配線時、+側又は-側の線を共通化でき、配線の本数を少なくできます。ダイナミック点灯に対し常に点灯させているのをスタティック点灯と言います。
ダイレクトアダプタ
表示灯のダイレクトタイプの配線を行う端子部分の部品のこと。
タブ端子
端子の種類の一つで専用リセプタクルを使う事によってワンタッチで配線ができ取り外しも可能。A6、H6、LWシリーズなどがタブ端子になっています。
短絡回路
負荷のない状態で電源の両端を接触させることを短絡と言い、短絡するようになっている回路を短絡回路と言います。


チャタリング
リレー接点やスイッチ接点が切り替わった直後、信号が入ったり切れたりを繰り返す躍動現象。

直接開路動作機能
操作部(ボタン)から接点部までの間にバネなどに頼らず非弾性体の構造材を組み合わせ接点が万一溶着したような場合でもボタンを押す力が直接接点を引き離し回路を確実に遮断する構造。接点が溶着した場合でもボタンを押すカが直接接点を引き離し回路を確実に遮断。(IEC60947-5-5;2項、IEC60947-5-1;付属書K適合)注:「強制開離機構」と同意。JIS C8201-5-1制定により「直接回路動作機構」として標準化。

【強制開離動作機構を参照のこと】

直流
一定方向に流れる電流を直流電流と言い、極性(+、-)が変わらない電圧を直流電圧と言います。


通電電流
接点を開閉せずに流せる電流。


定格通電電流
接触子を閉路状態のままとして温度上昇に規定した値を超えないで連続して通電できる電流。
定格使用電圧
定格使用電流の下において規定の条件(閉路及び遮断電流容量、開閉頻度並びに電気的開閉耐久性)で使用する電圧。
定格使用電流
定格使用電圧の下において既定条件(閉路及び遮断電流容量、開閉頻度並びに電気的開閉耐久性)で使用する電流。
定格絶縁電圧
絶縁設計の基準となる電圧で絶縁距離及び耐電圧を満足する電圧。
定格電圧
機器設計時に基準とする電圧。
定格電流
機器設計時に基準とする電流。
抵抗負荷
抵抗器などの純抵抗分だけの負荷。
定格適合電線
JIS等に定められている端子台に接続できる電線の最大太さ(断面積平方mm 又は直径mmで示します)。
端子ねじのサイズにより最大接続可能な電線が規定されています。
デジタル出力
アナログ信号に対して階段的に中間値を取れない方式。
PLCの場合1点のON-OFF出力やBCD出力のように4ビット単位等で数値データ等を出力する方式。


【デジタル入力、アナログ出力を参照のこと】
デジタル入力
アナログ信号に対して階段的に中間値を取れない方式。
PLCの場合1点のON-OFF入力やBCD入力のように4ビット単位等で数値データ等を入力する方式。


【デジタル出力、アナログ入力を参照のこと】
電圧遮断
サーキットプロテクタで引外しコイルに電圧を印加して引き外し動作を行い遮断動作させるもの。遠方から電気的に遮断させる場合などに使用されます。
電気抵抗
電流を流そうとした場合電気の損失なく流すものとそうでないものがあり、電気を流したときに生じる電圧降下は流す電流とその物の電気抵抗から「オームの法則」で知られる次の式の関係があります。

 抵抗(R)=電圧(V)÷電流(I)

即ち、この抵抗は一定の電圧の場合に電流を制限する働きがあります。これを電気抵抗と言います。
このように、抵抗の存在は電流を流すと電圧降下現象を招きます。したがって電気抵抗の小さい銀や銅は電線や接点に使用されます。
電気的寿命
押しボタンやリレーなどの接点を有する制御機器で負荷(一般には定格電圧、定格電流)をON-OFFさせ、機器が性能を維持できなくなるまでの時間(回数)を言います。
電流制限用抵抗
発光ダイオードには最大定格順方向電流値がありその値を越えて使用すると破壊につながります。したがって発光ダイオードを流れる電流が最大定格順方向電流より大きくなる回路電圧の場合、電流制限用抵抗を挿入して使用する必要があります。LED球にはこの電流制限用抵抗を内蔵したものと内蔵していないものがあります。


導電部
電気を通す部分。銅や黄銅などの良く電気を通す金属で作られます。
突入電流
白熱電球やモーター等の負荷に電圧を印加すると短時間ではあるが定常電流の数倍の電流が流れます。これを突入電流と言います。突入電流が大きいと負荷を駆動する接点の溶着や保護機器であるサーキットプロテクタがトリップする場合があります。

負荷の種類による突入電流の概略以下のとおりです。

トランス
共通の鉄心に2個以上のコイルを巻いたもの。それぞれのコイルの電圧がその巻き線回数に比例することを利用して交流電圧を変える部品。したがって、一次側の巻き線回数と二次側の巻き線回数で電圧を変換できます。



二重遮断
コンタクトブロックで、電気を2箇所の接触部で同時にON-OFFさせる機構。
二進数
2進法の数で、「2」で桁上がりし「0」と「1」で表す。10進数における2は10、3は11、4は100、5は101、・・・という表し方になります。



熱帯処理
熱帯地域のきびしい気候条件下での使用に耐えられるようにした処理のこと。
ビスの材質変更やトランスの絶縁方式変更など一般品とは異なる処理を行います。


ノイズ
ノイズとは目的とする電圧、電流、信号以外の電圧、電流、信号を言います。ノイズは、磁界や電界、電波などで空間を伝わる放射ノイズと導体を伝わる伝導ノイズに分けられます。


バイナリコード
純粋な2進数を表します。例えば、10進数の93をバイナリコードで表すと1011101となり7桁で表現できます。バイナリコードではBCDコードよりも少ない情報で多くの数を表せます。しかし、BCDコードは10進数に近い表現ですので、より人間に近い解りやすい表現だと言えます。制御の世界では、デジタリスイッチをはじめ表示器などでBCDコードが使われます。
バイメタル
2種の金属を貼り合わせて構成されるもので、温度により一定の側に反る性質を有します。この性質を利用したものに熱動式サーキットプロテクタがあり過電流時に発生する熱により接点を開閉する素子として使われます。
パドロックカバー
直訳すれば「南京錠カバー」です。パドロックカバーに南京錠を取り付けることができるので、より確実にスイッチの誤操作を防ぐことができます。
バヨネット機構
直訳すれば「さしこみ(装置)機構」です。HWシリーズやH6シリーズのコントロールユニットのコンタクトブロック部と操作部が分離できる構造の機構(回転させてから分離できる方式)のことです。
パリティ
2進数コードやBCDコードを伝送する際に伝送途中での雑音等によるデータ化けを検出できるエラーチェック方法の一種。本来必要なデータに誤り検出用のパリティコードを追加し送り出し側データ中の「1」の数の合計が奇数又は偶数になるようにするものです。これにより伝送途中での雑音等によるデータ化けを受側にて検出します。例えば奇数パリティの場合で受側の「1」の個数が偶数になればエラーとして処理します。


非充電部
電気設備、装置や機器において通電されていない部分。


【充電部を参照のこと】

微少負荷
接触不良は接点の表面に異物が付着しておきる場合もありますが、接点表面での被膜生成等も接触不良につながる大きな要因です。AC100Vといった高い電圧で負荷を開閉した場合には、この被膜は破壊され接触不良が回避されますが最近ではPLCの入力に見られる様にDC24V10mA程度の負荷が増えています。この負荷レベルでは被膜が破壊できない場合があります。こうした低電圧・低電流領域での負荷を言います。
ビルドイン
組み込まれたもののこと。Φ30シリーズの押しボタンスイッチでは、コンタクトブロックを積み重ねていることを言います。


ファインメカ
直訳すれば「微細な機構」となります。A6シリーズのコントロールユニットに使われているマイクロスイッチの機構が「精巧」であることを意味しています。
プラスコモン
PLC、表示灯等で内部に複数の入出力端子や表示素子を有した機器で共通したプラス電源ラインを1つの端子にまとめたものを指します。


【マイナスコモンも参照のこと】
プリント基板
絶縁性の板の表面に銅等の導体により電気配線を行ったもの。同じものを大量に生産する場合や回路の小型化にメリットがあります。
プリント基板用端子
【PC用端子を参照のこと】
負論理
各種の機械等でシステムを運転する場合、スイッチやセンサー等で運転・停止等の指示を行いモーター等を動作させます。この場合、内部の動きを表すものに論理回路がありますが、この論理回路は信号の有無の状態を「1」、「0」で表し、システムの入力・出力の状態および入力に対応して出力が働く条件を決定するものです。

一般的にこのような条件を表にしたものに真理値表があります。この論理回路や真理値表で「1」、「0」の意味を下記のように取り決めたものを負論理と言います。




ヘピータイプ
直訳すれば、「重いタイプ」。スイッチの操作感の表現に使っています。ヘビータイプは操作感が重く、操作ストロークも長い(約5mm)ので、誤操作を起こし難く、安全性が重視される製品に適しています。
閉鎖形(IP40)
「IP」とはIEC規格の(固形物や水に対する)保謹構造のランクを表す記号で、IP40の場合は直径又は厚さ1mm以上のワイヤや固形物が内部に侵入しない構造で水の浸入に対しては特に保護されていないことを示しています。
閉路電流
回路を閉じた時(つまりスイッチを入れた時)流れる電流です。接点の定格(どれくらいの電流を入り切りできるか)を決める試験では、スイッチを入れた瞬間だけ大きな電流を流します。それは一般的にスイッチを入れた瞬間に大きな電流が流れるからです。


防塵構造(防塵形)
固形物の入り難さ(保護構造)のランクを表す言葉です。JlS規格では次のように定義されます。「スイッチの所定の動作及び安全性を阻害する量の粉塵が内部に侵入しない」こと。
防噴流形
水の入り難さ(保護構造)のランクを表す言葉です。JlS規格では次のように定義されています。「どのような方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」こと。
防沫形
水の入り難さ(保護構造)のランクを表す言葉です。JlS規格では次のように定義されています。「どのような方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」こと。
防油形
油に対する侵され難さ(保護構造)を表す言葉です。JlS規格では次のように定義されています。「どのような方向からの油滴、油まつによっても有害な影響を受けない」こと。


耐油形:どのような方向からの油滴、油まつも内部に浸入しないこと。

保護構造
【IPを参照のこと】
保護ダイオード
順方向には電流を流しますが逆方向には電流を流さない半導体素子を整流ダイオードと言います。この機能を利用してLED素子と直列につなげば逆方向耐電圧を向上することができます。この素子を保護ダイオードと言います。リレーのコイルに並列に接続すれば逆起電力防止ダイオードとなります。
ポジティブプロックコネクタ
リセプタクル(コネクタのソケット側端子金具)とそれを収納するハウジングとの組合わせにより、取付け、取外しの迅速性と確実なロック機能を持ったコネクタ。リセプタクルの突起がスイッチ等の端子金具の穴に入り込みロックされます。
保存温度
無通電状態で製品を置いて(保管して)おける温度(気温)です。


マイナスコモン
PLC、表示灯等で内部に複数の入出力端子や表示素子を有した機器で共通したマイナス電源ラインを1つの端子にまとめたものを指します。


【プラスコモンを参照のこと】






モメンタリ
押しボタンスイッチ動作の種類を表す言葉です。ボタンを押している時のみ中の軸が動いて、NO(a)接点の場合は「閉」、NC(b)接点の場合は「開」になります。手を離せばもとの状態(NO接点は「開」、NC接点は「閉」)に戻ります。



誘導負荷
コイルをもった負荷(例えば、リレー、ソレノイド)のことです。誘導負荷は、スイッチを切った時、高い電圧が発生するので、抵抗負荷(例えば、ヒーター)に比べて接点が早く消耗します。そのため誘導負荷の接点定格は抵抗負荷に比べて小さくなっています。


溶着
スイッチなどの接点に大きい電流(例えば突入電流)が流れて接点が溶けて焼き着いてしまう現象。スイッチを切っても電気は流れたままになるのでトラブル(事故)の原因となります。スイッチングパワーサプライや白熱電球は突入電流が大きいのでスイッチ等選定時使用電流に注意が必要です。


ラッチ
DD、SDシリーズ等で数字表示を保持する場合にデータをメモリ素子に記憶させるための信号のこと。
ラッピング端子
スイッチ等の端子部形状が細長く、単線を専用工具で巻き付けるように配線できるようになっている構造のもの。
ランプ負荷
スイッチ等の端子部形状が細長く、単線を専用工具で巻き付けるように配線できるようになっている構造のもの。


力率
有効電力を見掛けの電力で除した値のこと。例えば、2KWのモーターで、実際運転している電力総消費量が2.5KVAの場合、力率は、0.8 (2÷2.5=0.8)となります。また、回路抵抗を、動作周波数における回路インピーダンスで除した値で定義されることもあります。
硫化被膜
電気を開閉する一対の接点は一般に銀もしくは銀合金で作られ、対の接点が接触したときの接触抵抗は一般には数10mΩ程度で、電気を流したときに生じる接点部の電圧降下は、「オームの法則」からも、ほとんど無視することができ電気の通電には影響がありません。しかし接点を構成する銀もしくは銀合金が空気中の硫黄と化合して接点表面に硫化銀のような硫化被膜ができると接触抵抗が大きくなり、通電時の電圧降下が大きくなり、時によっては接触不良につながる不具合が生じます。対策としては接点表面に金メッキ等を施したものを使用したり、ケース内部に不活性ガスを封入して硫化被膜の生成を防止します。


【酸化被膜を参照のこと】



レイトプレイク
通常のb接点よりも遅く切れる接点。


ローリング接触
可動接点が固定接点に接触後、接点表面をスライドするように動作すること。このようにローリングすることにより接点表面をセルフクリーニングする働きがあります。
ロックレバー
L6、H6、LW、HWシリーズなどで、バヨネット機構等で組み合わせた物を固定するためのレバーを言います。
論理回路
デジタル回路で、ある条件で入力された信号から出力信号を取り出すための条件を決定するための取り決めを示す回路であり、AND回路やOR回路等があります。


渡り金具
コモン配線などするときに、いちいち一本ずつ配線することなく金属金具により簡単に配線可能なアクセサリ。端子台のほか、カムスイッチ、HN2P、SLC、SLDシリーズなどに用意されています。