
当社は新しい生産形態に位置づけられる「ロボット制御セル生産システム」を開発し、高生産性、安全性、高品質性等を実証したグループ(常務執行役員生産担当:平林通夫、他9名)が、総理大臣表彰制度として新たに創設された第一回『ものづくり日本大賞・優秀賞』を受賞しました。
ものづくり日本大賞表彰制度は、日本政府が、我が国の産業・文化の発展を支えてきた「ものづくり」を着実に継承・発展させていくため、「ものづくり」に携わっている優秀と認められる人に授与されたものです。当社が開発・実証した「ロボット制御セル生産システム」は「産業・社会を支えるものづくり/製造・生産プロセス」分野の評価基準である革新性、生産性、安全性、環境対応性などが認められての優秀賞の受賞となりました。
◆「ロボット制御セル生産システム」推進の考え方と状況について
「技術立国としてのものづくり」を日本として推進するためには、技術的に進化させたセル生産を実現することが重要であることに着目し、当社では、世界に先駆けてロボットを用いたセル方式自動化生産システムを1995年から約5年間かけて自社開発し、その後2000年から2005年8月現在までの約5年間、当社の兵庫県滝野事業所「アセンブルショップ*注1」にて、累計1,900万台の制御機器を実際に生産してきています。
当社の保有する制御技術をベースとし、金型技術・精密ツール技術・自動組立技術・制御安全技術等の要素技術を相互に擦り合わせて完成させたシステムであり、新興産業国での人海戦術生産とのコスト競争に打ち勝ち、多品種変量生産を可能とする新たな生産形態の実証であり、「日本のものづくり復活」に貢献するべく推進しています。
◎ 開発の目的
重要ポイントとして、下記4点を同時に実現することを目的に開発されています。
1. 日本国内生産を持続的に進展できる多品種・変量生産に適したシステム
2. 生産機種・生産規模に合わせて変更できる柔軟なシステム
3. 汎用化・標準化を可能とし、設備導入コストを大幅に低減できるシステム
4. 国際安全規格に整合し、最新制御安全技術によりグローバル化したシステム
◎ システム内容
「ロボット制御セル生産システム」は「ロボットモジュール・治具モジュール・部品供給モジュール・HMIモジュール・特殊工程対応モジュール」から構成され、製品に応じて各種モジュールを組合わせて最適配置し、知識データベースとしての「工程設計支援システム」ソフトウェアを用い、ロボットが人間の右手と左手のように最適協調制御しながら組立作業を行います。また国際安全規格ISO12100(JISB9700)に整合し、人間工学にも配慮した当社の最先端安全制御機器を搭載し、作業者の安全性を飛躍的に向上させると共に、製造設備として消費電力60%削減(当社従来比)という省電力化を図り、リサイクルシステムを導入するなど環境対応も実現しています。当社のコンセプトである「省と安全」及び「人と機械の最適環境の創造」の考え方を脈々と継承しながら、今後も日本のものづくりに大いに貢献していきたいと考えています。
以上
【*注1 滝野事業所で稼動中のロボット制御セル生産システムの愛称】